学生生活において一番の難所「臨床実習」
理学療法士を目指す上で、避けては通ることができない「臨床実習」。学生生活において一番の難所と言っても過言では無いだろう。
しかし、臨床実習では国家試験はもちろん、就職後にも役立つ知識を沢山身につけることができる。限られた時間の中でより効率よく学び、今後の学習へとつなげていくためにPTESチームはこのオリジナル評価シートを作成した。
ここからは整形外科病院・クリニック用評価シートの特徴を紹介していく。
突然ではあるが、実習中このような悩みは無いだろうか?
実習で起こりがちな悩み
- メモ用紙のどこに何を書いたか分からなくなる
- ミニサイズのメモ帳が何冊も増えていく
- いつ見た人で・どんな疾患で・患者が誰だったか忘れてしまう
- せっかく評価したのに焦ってメモするのを忘れた
- どのような評価をしようか思い出せない
- メモの質が悪くてレポートや日誌が進まない
- 前回と比較したいのにどこに書いたかわからなくなった
多くの実習生が上記のような経験をしたことがあるはずだ。PTESの理学療法士は100%上記のどれかを経験していた。
では、なぜこのようなトラブルが高確率で発生してしまうのだろうか?
答えは簡単で、「情報量が多すぎるから」である。
そもそも、現場で働いている理学療法士は患者の情報がまとめられた「カルテ」を見ることで効率よく情報収集を行っている。ちなみに、カルテには以下のような情報が載っていることが大半である。
患者氏名 | 年齢 | 疾患名 | 受傷転機 |
主訴(Soap) | 生活環境 | 画像初見 | リハ記録 |
各評価結果 | FIM/BI | 受傷歴 | 他部門情報 |
医師の見解 | リハ注意点 | 家族構成 | ICF情報 |
簡単に列挙するだけでもこれほどの情報が記載されている。
実習において特に学生が問われるのは、主に疾患名・主訴・評価結果・生活環境であり、これらを中心にレポートや日誌を記載していくことになるはずだ。
とはいえ、一言に「評価」といってもその数は膨大であり、他の情報と合わせれば更にまとめづらくなることは明白である。
つまり.......
ということである。現役PTのほぼ全員が同じ経験をしているのにはこのような背景がある。
そこで開発したのが、今回作成した評価シートである。まずは全体の概要を紹介する。
PTESオリジナル評価シート(整形外科用)
まずは全体像を紹介
まずはシートの全体像を紹介していく。基本的にはA4サイズでの利用を想定している。B5サイズでも利用はできるが、メモ欄が少々小さくなる可能性があるので注意。
①日時・疾患名・主訴・リハ内容
まず、評価シートの上部には日時・疾患名・主訴・リハ内容を記載することができる。自分が治療をさせてもらうことができるようになった際、どのような内容を実施するか迷わないためにも、リハ内容も書いておくとよい。
評価結果などは用紙下部で書けるため、MEMO欄には本当に大切なことのみ抽出できる。
②ROM・MMT・整形外科的テスト
用紙下部には各評価の結果を記載することができる。
ROM
ROM測定では、関節・運動方向・左右・角度の4項目を記載できる。いちいち「屈曲100°・伸展20°」などと書かず○をつけるタイプなので、大幅な時間の短縮が可能である。
MMT
MMTでは、関節・運動方向・左右・判定を記載することができる。こちらもほぼ○付けで記載できるため、時間の短縮が可能である。
運動方向について
この評価用紙で利用している運動方向及び略語は以下のようになっている。臨床に出ると確実に利用するため、学生のうちから慣れておくとよい。
運動方向について
- F→Flexion : 屈曲
- E→Extension : 伸展
- Ad→Adduction : 内転
- Ab→Abduction : 外転
- InRot→Internal Rotation : 内旋
- ExRot→External Rotation : 外旋
整形外科的テスト
整形外科的テストは各部位ごとに分け、臨床実習で実施する可能性が高いものをピックアップしている。大半はカバーできるはずだが、それ以外を実施した場合はMEMOに記載しよう。
また、臨床実習でよく聞かれる「この人にどんなテストやってみる?」というPTからの質問にも、この用紙があれば回答できる。
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