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【動脈触知一覧】動脈と脈拍の触知部位との組合せで正しいのはどれか。【第53回理学療法士国家試験PM60】

第53回理学療法士国家試験PM60

問題

動脈と脈拍の触知部位との組合せで正しいのはどれか。

1. 浅側頭動脈ーー外耳孔の後方

2. 総頚動脈ーーー胸鎖乳突筋の外縁

3. 上腕動脈ーーー上腕遠位部の上腕二頭筋腱の外側

4. 大腿動脈ーーー鼠径部の腸腰筋の外側

5. 足背動脈ーーー足背の長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間

解答:

解説

1.浅側頭動脈外耳孔前方

2.総頚動脈胸鎖乳突筋舌骨の間

3.上腕動脈→上腕遠位部の上腕二頭筋腱内側

4.大腿動脈→鼠径部び腸腰筋の内側

5.足背動脈→足背の長母指伸筋腱長指伸筋腱の間

 

体表から触知することができる動脈について

人間の体には沢山の血管が通っており、そのうちのいくつかは体表(皮膚の外側)から触知することができる。血管における触知とは、脈拍を感じる事ができるという意味である。理学療法士国家試験にもいくつかの大切な動脈が頻出しているので、確実に抑えておきたい。

頻出の動脈はすべて自分の体で試す事ができるので、場所と暗記項目を整理しながら覚えるとよい。

特に触知しやすい血管である、総頚動脈腋窩動脈上腕動脈橈骨動脈は、脈拍を測定する際に触知が必要になる。現在の臨床現場は、電動の血圧計が一般的には用いられているが、緊急時や急性期のリハビリでは聴診器マンシェットを用いて測定することもある。その際には上腕動脈橈骨動脈の触知が必須である。

国家試験で問われる!

  • 人間の動脈には体表から触知できる動脈がいくつかある
  • 脈拍測定でよく利用されるのは、総頚動脈・腋窩動脈・上腕動脈・橈骨動脈である
  • 補聴器マンシェットを用いて行う血圧測定においては、上腕動脈・橈骨動脈の触知が必須である。

 

上半身で体表から触知できる動脈

上半身において、体表から触知することができる主な動脈には、浅側頭動脈・顔面動脈・総頚動脈・腋窩動脈・上腕動脈・橈骨動脈・尺骨動脈がある。

特に総頚動脈・上腕動脈・橈骨動脈は頻出であり、引っかけとして浅側頭動脈も比較的多く出題されている。いずれも触知することができ、主な動脈の触知部位は以下のようになっている。

体表から触知することができる上半身の動脈
頻出する動脈 触知部位
浅側頭動脈 外耳孔の前方
総頚動脈 胸鎖乳突筋と舌骨の間
上腕動脈 上腕遠位部の上腕二頭筋腱の内側
橈骨動脈 前腕掌側面の外側遠位部

 

上半身で体表から触知することができない動脈

体表から触知することができる動脈がある一方で、触知することができないものもある。例としては大動脈・総腸骨動脈・外腸骨動脈などがあり、誤りの選択肢として出題されることもある。以下の画像を参考に覚えておきたい。

体表から触知することができない上半身の動脈
頻出する動脈 触知部位
大動脈 触知することができない
総腸骨動脈 触知することができない
外腸骨動脈 触知することができない

 

下半身で体表から触知することができる動脈

下半身において、体表から触知することができる動脈では、大腿動脈後脛骨動脈が頻出する。特に、大腿動脈については触知部位が特徴的であるため、必ず覚えておきたい。

体表から触知することができる下半身の動脈
頻出する動脈 触知部位
大腿動脈 鼠径部の腸腰筋の内側・スカルパ三角の内側
後脛骨動脈 内果の後方
足背動脈 長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間

 

国家試験で問われる!

  • 体表から触知することができる動脈では、浅側頭動脈・顔面動脈・総頚動脈・腋窩動脈・上腕動脈・橈骨動脈・尺骨動脈・大腿動脈・後脛骨動脈などが頻出する。
  • 触知できない動脈としては大動脈総腸骨動脈・外腸骨動脈などがあるので抑えておきたい。

その他の血管に関して

今回紹介したのは、触知できる・できないという内容で頻出する血管であるが、それ以外にも沢山の血管が体内を循環している。特に大動脈弓脳血管系(willis動脈輪)などは毎年国家試験に出題されているので、以下のページで確認しておくとよい。

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