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【触診解説】肩甲骨の解剖学と触診①(肩甲棘・肩峰角・肩峰)

触診技術シリーズ概要

日々の治療において必須の能力となるのが触診である。学生の間は論理的思考能力を向上させることが優先課題となるため、触診技術に関してはそこまで重要視されていないケースも散見される。このシリーズでは、生涯学習の一環として触診技術を紹介していく。第一回目となる今回は肩甲骨である。肩甲骨には多くの筋肉が付着しており、筋の触診へとつながる重要な手がかりとなる。

 

肩甲骨(scapula)の解剖

まずは肩甲骨の触診について紹介していく。肩甲骨における部位の名称や解剖学的特徴は以下のようになっている。

 

肩甲棘(spine of scapula)

肩甲骨の背面上部に位置しており、方向に伸びている隆起である。肩甲棘の上側は棘上窩、下側は棘下窩と呼ばれている。体表から容易に触知することができる。

 

肩峰(acromion)

肩峰棘を外側へ辿っていくと触れることができる隆起である。肩峰にある急激なカーブ肩峰角と呼ばれており、後述する。上肢長測定などではチェックポイントとなる。

 

肩峰角(acromial angle)

肩甲棘を外側へ辿っていった際、急激に前方へ曲がっている部分である。基本的には肩峰を触診することができていれば肩峰角も触診できているはずである。

急激な曲がりがあり、突出しているように感じることから、学生の中には肩峰角を肩峰と勘違いしていることもある。大差はないが、上肢長及び上腕長測定において肩峰チェックポイントにした場合と肩峰角をチェックポイントにした場合では、0.5mm~1.0cmほど差が生じる。

 

棘三角(spine triangle)

肩甲棘を内側へ辿っていくとやや平坦な部分があり、やがて内側縁へと至る。その名の通り、三角形のように棘突起の末端が広がっている。大菱形筋小菱形筋などの触診で触ることがある。

 

各部位の触診方法

ここからは各部位の具体的な触診方法について紹介していく。

肩甲棘(spine of scapula)の触診

肩甲棘は前述しているように体表から容易に触知することができる。肩甲棘は筋肉で覆われていないため、深層まで指を入れる必要はなく、手掌面を軽く当てるだけで十分わかるはずだ。万が一、感じ取れない場合は、肩甲棘の走行に対して垂直方向(頭側と尾側)へスライドすることで触知しやすくなる。

 

肩峰角(acromial angle)の触診

肩峰角は棘突起を触診した後に、外側へとスライドさせていくことで触診することができる。肩峰角は三角筋の後部線維に覆われているので直接の触診はできないが、こちらも簡単に触知できるはずだ。肩甲棘を外側へたどり、前方へと急激に角度が変わっている部分が肩峰角であり、その先が肩峰となる。

 

肩峰(acromion)の触診

肩峰は肩峰角をさらにたどることで触診することができる。肩峰角と比較すればそれほど突出した部位ではないためピンポイントで触れるというわけでは無いが、丸みを帯びた突出部が確認できるはずだ。また、肩峰下にある肩甲上腕関節の間隙サルカスサインの触診部位でもあるため、肩甲上腕関節とともに肩峰の下端も把握しておきたい。

 

肩関節と腱板について

肩甲骨は回旋筋腱板(RC)との関わりが非常に強いため、以下の記事も参考にするとより知識が深まるはずだ。

参考回旋筋腱板(Rotator Cuff:RC)の解剖・起始停止・運動について

回旋筋腱板(Rotator Cuff:RC [ローテーター・カフ])とは 回旋筋腱板(Rotator Cuff : RC)とは棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋からなる、板状の腱板のことである。4つの筋 ...

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参考

人体画像は"Human・Anatomy・Atlas Edition"より(一部編集)

Human・Anatomy・Atlas Edition(公式サイトへ移動します)

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